2015年5月22日金曜日

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(活動家・大久保健一)

活動家・大久保健一の履歴書

前回からの続き。ジェットスター航空の搭乗拒否事件について。ここでは、まず事件の主人公である大久保健一氏の経歴について調べてみた。ネットに公開されている経歴等をを見ると以下のような感じだ。

1976年 群馬県生まれ小・中・高と群馬県内の養護学校で過ごす。
宮城県名取市、東京都小笠原村で自立生活し、2010年より兵庫県西宮市在住。
2012年LCC参入後、航空のバリアフリーについて活動するようになる。
(第49回日本作業療法学会資料より)

大久保健一(おおくぼけんいち)
1976年、群馬県生まれ。養護学校卒業後、兵庫県西宮市で自立生活開始。メインストリーム協会スタッフを経て、99年より宮城県名取市の障害者生活支援TIJ代表。全国自立生活センター協議会常任委員。
(月刊「ノーマライゼーション 障害者の福祉」2001年12月号

まとめると、大久保氏の経歴は、

養護学校卒業後、西宮市で自立生活を開始。
メインストリーム協会スタッフを経て、
99年より宮城県名取市の障害者生活支援TIJ代表。
2007年6月東京都小笠原村で自立生活をはさんで、
2010年より再び西宮に転居、メインストリーム協会スタッフとして再活動。

「僕がある団体の代表になったときは、出張に絡めてコンサートに行くなどして、それが度がすぎて代表の座を追われることになったぐらいだ」

前回の記事で紹介した、「代表の座を追われることになったある団体」とは、名取市障害者の自立生活を考える会(TIJ)という団体のようだ。さらにこの大久保氏の名前を手掛かりに、過去のニュースを検索してみると、いろいろとトラブルを起こしていることがわかってくる。

名取市での大久保健一
障害者自立支援法に基づいて10月から始まった新サービス体系で、外出手助けや日常生活のサービスが大幅に削られ、市民団体の活動に支障が出ているとして、宮城県名取市の「障害者生活支援TIJ」のメンバー3人が30日、県に不服申し立てを行った。

それによると、TIJ代表の大久保健一さん(30)ら名取市に住む3人は、9月まで月310―330時間のサービスを受けていたが、新体系移行で名取市は、月222―257時間しか認めない支給決定をした。

大久保さんらは「障害者を支援する活動が制約された」などと市に決定見直しを要請。佐々木一十郎市長は22日付で「命にかかわる問題ではない。生活水準は保てる」と回答し、見直しを拒否した。大久保さんは「障害者の社会活動を抑える悪例が広まってはいけない。徹底的に争いたい」と話す。

仙台市のTIJメンバーの男性も30日、仙台市の障害区分認定を不満として不服審査を申し立てた。県は、医師や福祉専門家らで組織する「県障害者介護給付費等不服審査会」で申し立て内容を審査する。
(河北新報) - 12月1日7時2分更新

上記記事だけを読めば、障害者自立支援法によりサービスが削減されたように見えるが、実態は違う。まずはこちらの東京新聞2007年5月31日の切り抜きを見ていただきたい。


市側の主張としては、大久保氏生活保護を受けながら、NPO法人理事長を務めていたため、理事長として活動している部分を対象外としたとのこと。NPO法人での活動中の介助費用は本来、法人側が出すべきもので市側の主張には納得がいく。

さらに、前回の記事とも関係してくるが、この大久保氏介助サービスを利用してアイドルのコンサートに行っていたことも問題視されたらしい。大久保氏が手記の中で触れていた「出張に絡めてコンサートに行くなど」して、代表の座を追われたとする理由とも一致する。

この新聞の内容が事実であるとすれば、生活保護受給者であった大久保氏は、NPO法人の出張と偽り、アイドルのコンサートに参加、しかも公的な介助サービスを利用していたということになる。

アイドルコンサートの参加費用は生活保護費等から交通・宿泊費はNPO法人の出張経費から支払っていたということだろうか。この件をきっかけに、大久保氏市民団体を解散小笠原村に移住する。

小笠原村での大久保健一
2007年6月より小笠原村父島に移住した大久保氏。本人は雑誌への寄稿の中で移住理由について次のように語っている。

「そして謹慎のために本土から一番遠い離島に引っ越しした」

大久保氏は移住先の小笠原村でもトラブルを引き起こす。小笠原村は当初、介助サービスを提供する業者がいないことを理由に、大久保氏に移住を思いとどまるよう求めていたが、大久保氏はこれを無視して移住を強行したようだ。そして小笠原村でも介護給付費に対する不服申し立てを起こす。

介護給付:小笠原村決定は「不十分」 重度障害の男性、都に不服審査請求/東京
脳性マヒによる重度の障害を持つ小笠原村の大久保健一さん(31)=群馬県出身=が  23日、「障害者自立支援法に基づいて同村が決定した介護給付は不十分」などとして、都に不服審査請求をした。
大久保さんは5月、宮城県名取市から同村へ転居した。食事や入浴、外出時の介助などのため、1月当たり320時間の介護給付を申請したが、村側は8月下旬、給付を村要綱が基準とする月178時間と決定した。
(毎日新聞 2007年10月24日)

そんな大久保氏だが、小笠原村での生活が馴染まなかったのだろうか、

「コンサートに行きたい身体はセイブできず、年に半年近く本土にもどり追っかけ生活を再開してしまった」

小笠原移住後、半年は本土で生活していたとのこと。小笠原村もいい迷惑である。さらに、

「そんな中でその当時は握手会もない時代であったが、ハワイへのファンクラブツアーに行けばメンバー全員と握手できるという夢のような企画が舞い込んだ。三泊で20万円以上なので人から借金をして行くことを決心した」

生活保護受給者の身分でありながら、20万円以上のハワイファンクラブツアーにも参加していたようだ。ちなみに、2014年ファンクラブツアーの参加費は燃油サーチャージ込で28万円。その他費用も含めれば30万円は軽く超えるだろう。

生活保護受給者が、30万円超のハワイ旅行。今回のニュースは障害者差別という枠だけに収めることはできそうにない問題点も抱えているようだ。

そんな大久保氏小笠原村での生活が合わなかったのか、2010年には再び西宮市に戻る。この西宮市、行政からの助成金が名取市の時より多い(2倍)そうだ。そんなことも影響していたのかもしれない。西宮市に戻った大久保氏は以前世話になっていたメインストリーム協会スタッフとして活動を再開する。

アイドルの追っかけで、航空機を利用することも多かったのか、このあたりから、今回の報道にも関係するが、格安航空LCCでのトラブルを引き起こしていくのだ。

2012年1月 ピーチ・アビエーション
2014年3月 マレーシア・クアラルンプール行 エアアジア
2014年8月 タイ・バンコク行 ジェットスター
(いずれも搭乗拒否のトラブルで報道)

そして、私は大久保氏の経歴を調べていく過程で、2ちゃんねるに以下のような書き込みを見つけた。

955 :名無しさん@介護・福祉板:2012/03/05(月) 22:36:01.22 ID:ZsNqZLx4
ニュースで見たが搭乗拒否された大久保健一さんて 
http://okanehadaiji.doorblog.jp/archives/6665438.html 
メインストリーム 
http://www.cilmsa.com/ 
の記事のOさんだろ。 

この人昔、裏ブブカで障害王ケンタという風俗体験記連載してた人だよな? 
松本晶とセックスする企画で写真でてた。 
(今、手元にないけど間違いないと思う。) 

次回は、活動家・大久保健一氏のもう一つの顔を追ってみる。

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