2015年5月30日土曜日

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(裏BUBKA・SM女王とSEX生中継)

裏BUBKA 2002年8月号 

障害王ケンタKINGのペンネームで風俗体験談を投稿していたことが発覚したジェットスター搭乗拒否事件の主人公・大久保健一氏裏BUBKA 2002年8月号誌上にはさらに過激な風俗体験記が投稿されていた。タイトルは「松本晶VS障害王ケンタの極北SEXナマ中継」だ。

カラダを張ってエロ稼業に生きる本誌執筆陣・松本晶と、障害王ケンタが繰り広げる、幻のSEX対決がここに実現!!趣味でSMクラブの女王様をやっている松本が、1級障害者ケンタの不自由な体にロウソクを垂らし、ムチを振りかざす。一方、マゾッ気たっぷりのケンタは、差別用語での言葉責めのおねだりを!!常識では計り知れない恐るべきアンダーワールドを、たっぷりとお見せいたしましょう・・・・・・。

こんなふざけた文章ではじまる体験談。タイプするのも憚るので詳細は画像で確認いただきたい。


BUBKA2002年8月号に掲載された体験談
(クリックすると拡大されます)

大久保氏が、SM女王とどんなプレイをしたかに私は興味ないが、文中、気になった点があるのでピックアップしてみよう。

15分程待った末現れたのは1人ではなく2人。なんと、介護士同伴でやってきたのだ。車椅子を押している介護士と、一見ウド鈴木チックなケンタ。

驚きである。SEXナマ中継の現場に介護士同伴とのこと。風俗ライター取材活動に、おそらく公費で雇われたであろう介護士を同伴である。というのも、この記事が掲載された2002年当時大久保氏NPO法人で代表を務めていた。この介護士派遣について、行政から不適切な介護サービス利用を指摘されていた過去がある。NPO法人の活動以外に、風俗ライターの取材活動にも介護士を同伴していたとなれば大問題である。

付き添っていたのが介護士かどうか、ただの知り合いではないかと異論をはさむ方もいるかもしれないが、それについては、大久保氏本人が、記事の中で「女王様と僕の2人の他に、編集部の2人(1人女性)と僕の介護者の計3人に見られながらの羞恥プレイ」とコメントしていることから、大久保氏の介護士であることは間違いない。しかも、その介護士の面前でSMプレイ、本番行為にふけっていたというから呆れるばかりである。




2015年5月27日水曜日

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?

格安航空LCCジェットスターに搭乗拒否にあい、日弁連に人権救済を申し立てた障害者・大久保健一氏の正体が風俗ライターであることが判明しました。

調べによると、大久保さんはバンコクで発行されている日本人向け風俗情報誌「G-DIARY」に本番行為を含む風俗体験記を投稿していたほか、「裏BUBKA」といった国内発行の情報誌でも、国内外での風俗体験をレポートしていました。

今回のバンコク行きもフリーライター活動の一貫と称して、現地で風俗の取材をしていたほか、モーニング娘のツアーに参加していたことが、現地情報サイトに自身が投稿した記事などから判明しました。

大久保さんは、過去の新聞報道や自身の障害氏への投稿内容から、長年にわたり生活保護を受給していたことが明らかになっています。今回のバンコク行きは朝日新聞によると、フリーライターとしての取材活動の一環として行われたとのことですが、旅費・現地宿泊費、風俗料金などに生活保護費が使われた可能性が指摘されています。

専門家によれば、生活保護費については、海外旅行など遊興目的での使用が禁じられており、大久保さんの一連の取材活動は、不正受給の可能性が濃厚とのことです。


大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?

(1)ジェットスター搭乗拒否事件

(2)活動家・大久保健一

(3)フリーライター・大久保健一

(4)車椅子ケンタの風俗放浪記

(5)不透明な遊興費の原資

(6)NPO法人障害ランド

(7)参考資料-車椅子ケンタの風俗放浪記

(8)生活保護費不正受給疑惑)

(9)裏BUBKA・障害王ケンタのリビ道

(10)裏BUBKA・SM女王とSEX生中継

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(裏BUBKA・障害王ケンタのリビ道)

裏BUBKA2002年4月号

ジェットスターの搭乗拒否問題で日弁連に人権救済を申し立てた大久保健一氏バンコクの現地日本人向け情報誌に障害王ケンタKINGのペンネームで風俗体験談を投稿していたことは既報のとおりだ。このたび、過去に投稿が噂されていた「裏BUBKA」のバックナンバーが入手できたので紹介しよう。

この「裏BUBKA」は表向きはアンダーグラウンド情報を掲載するサブカル誌という位置づけだが、内容は以前に紹介した「G-DIARY」同様の、風俗情報を中心とした成人向け情報誌と思っていただければ間違いない。過去には、「児童ポルノ映像を一部修正の上、同雑誌付録のDVDに二次転載したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑い」で、同誌元編集長が逮捕されたこともある。

裏BUBKA」に大久保氏が記事を投稿していたという噂はネットから入手したものだが、先に述べたとおり2006年に元編集長が逮捕された影響もあるのか雑誌自体はすでに廃刊になっている。発行元HPにも情報はなく、いつの時点で大久保氏が寄稿していたのかが不明だった。

いろいろと調べたところ、どうやら2002年前後に記事は掲載されていたとのこと。10年以上前のことで入手は不可能かと思われたが、Amazonで古本として販売されているものを発見し、入手することができた。

私の手元に届いたのは、「裏BUBKA」の2002年4月号だ。さっそく内容を確認してみると123ページに問題の記事があった。タイトルは「障害王ケンタのリビ道~1級障害者の不随意運動Walker第10回」となっていた。「リビドー」とは「性的衝動を発動させる力」を意味する心理学用語。なんともふざけたタイトルだ。

さっそく内容を見てみよう。第10回とあることから、2001年頃から記事は掲載されていたことになる。

一年前中国のアンダー風俗に行ったときの事を書こうと思う。天津近くの唐山という町に行ったときのことである。何でこんな町に行ったかというと、在日中国人留学生に誘われたからだ。この留学生は、陳さん(仮称)という日本人の大学生で障害者のボランティアで知り合った。陳さんと話す中でエロ話になり「僕が中国に連れて行ってやらせてあげるよ」ということになって通訳兼介護者として旅立ったのだ。陳さんが在日中国人向け旅行社で探してくれた安いチケットで名古屋空港を出発し、天津空港へ向かった。

内容からこの時の中国行きは買春目的だったことが明らかだ。大久保氏は留学生に連れられて、中国の片田舎にある売春宿へ入る。料金は1回チップを含めて約2,000円だった。

裏BUBKA 2002年4月号に掲載された記事
(クリックで拡大されます)

かくして少数民族ケンタのプレイが始まった。28歳の生活感のある子で、全然けばくない子だった。(中略) それで中国の分厚いゴムをあそこにかぶせられて手コキ攻撃を受け、すぐに大きくなり、即挿入と相成った。

「即挿入」という言葉からも、中国で買春行為を行ったことは明らかである。ちなみに、この記事が掲載された2002年前後といえば、大久保氏はNPO法人を設立し、代表の座についていた頃だ。

介護者も通訳もみな皆穴兄弟
陳さんも一発同じ子とやってきたようだ。これで切っても切れない兄弟になってしまった。僕が兄貴だが。そういうのが僕は多く、タイとかでも3兄弟の長男になったこともあった。(中略) 次の日もまた行って、チップをはずんで、2回やらせてもらった。(中略) 中国女は腋毛ボウボウのおかげで、こっちもビンビンだった次第だ。



紙面には、顔を隠した大久保氏と相手をした女性の写真が載っている。さらに枠外には、このような告知もされていた。

女王様[真剣] 募集中!!
ケンタさんはSMプレイが大好きだそうです。しかし今まで、心底非道い仕打ちをしてくれた女王様には、出会ったことがないそうです。やはり、障害者ということで、みなさんどこか遠慮したり、構えたりしてしまうのでしょう。ケンタさんはそれが満足いきません。障害者としては、ひいては一人間としての人格を破壊してくれる女王者間を応募しております。

繰り返しになるが、当時、大久保氏生活保護受給していたことが明らかになっている。そして、生活保護受給者遊興目的で海外に渡航することは禁じれらている。


2015年5月25日月曜日

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(生活保護費不正受給疑惑)

ここまでのことについて少しまとめておこう。主人公は、格安航空LCCのジェットスターで搭乗拒否にあったことを理由に日弁連人権救済を申し立てた大久保健一氏だ。大久保氏は、「障害王ケンタKING」というペンネームで、風俗誌風俗体験記を寄稿し、バンコクなどで買春旅行をしていたことを明かしていた。

この大久保氏、過去には、自身が代表を務めるNPO団体で、出張名目アイドルコンサートに参加したり、大久保氏本人への訪問介護サービスを提供させていたなどの不正経理疑惑があった。さらに、現在所属するNPO法人・メインストリーム協会でも、空港バリアフリー度の調査活動名目で、沖縄本島石垣島などに買春旅行をしていた疑惑が湧き上がってきている。

生活保護費の不正受給疑惑
私には、ジェットスター搭乗拒否事件をきっかけとして大久保氏の過去を追っていく中で、ひとつの疑問が湧いていた。大久保氏「ノーマライゼーション 障害者の福祉」2005年10月号に投稿した手記の中で、このように語っている。

僕の旅行はバリアフリーとかを度外視したとにかく貧乏旅行である。限られた費用の中で先着限定の一番安い格安航空券を朝から旅行会社に並んで取り、そして、現地のホテルはほとんど予約せずに行き当たりばったりで安い宿を探す。こういった海外旅行は日々の食費などを削りながら、年に2、3回の海外旅行でドバッと使うのが基本的な僕の楽しみ方だ。だからよく海外にばっかり行ってうらやましいと言われるが、日々の節約の努力と格安航空券の情報収集があってこその海外旅行である。今まで行った国々はアメリカ、韓国、中国、タイ、ベトナム、パキスタン、イギリス、オランダ、プエルトリコといった感じだ。

大久保氏2005年の時点で9か国以上の国へ海外旅行に行っているということだ。しかし、東京新聞の記事によれば、大久保氏2007年の時点で生活保護を受給していたはずだ。私の疑問とは、生活保護受給者がこのように頻繁に海外旅行に行くことが法律上認められるのかということである。

バンコクで開催されたBerryz工房握手会に参加する大久保氏
(タイランドハイパーリンクスHPより)

生活保護受給者の海外旅行については、厚生労働省社会・援護局2008年4月1日に各自治体宛てに「被保護者が海外に渡航した場合の生活保護の取扱いについて」という文書を出している。

問: 被保護者が海外に渡航した場合には、生活保護の取扱いはどうなるか。

答: 被保護者が、一時的かつ短期に海外へ渡航した場合であって引き続き国内に居住の場所を有している場合は、海外へ渡航したことのみをもって生活保護を停廃止することはできないものである。
 しかしながら、当該被保護者は渡航費用を支出できるだけの額の、本来その最低生活の維持のために活用すべき金銭を有していたことから、当該渡航費用のための金銭は収入認定の対象となるものである。したがって、それが単なる遊興を目的とした海外旅行等に充てられた場合には、その交通費及び宿泊費に充てられる額について収入認定を行うこととされたい。ただし、この場合、個々の世帯の状況等を勘案し、当該渡航期間中の基準生活費及び加算に相当する額を超える額については、収入認定しないものとして差し支えない。
 また、次のような目的で概ね2週間以内の期間で海外へ渡航する場合には、その使途が必ずしも生活保護の趣旨目的に反するものとは認められないことから、保護費のやりくりによる預貯金等で賄う場合には、本通知第3の18により、他からの援助等で賄う場合には次官通知第8の3の(3)のエに該当するものとして、当該渡航に要する費用の全額を収入認定しないものとして差し支えない。
1 親族の冠婚葬祭、危篤の場合及び墓参
2 修学旅行
3 公的機関が主催する文化・スポーツ等の国際的な大会への参加(選抜又は招待された場合に限る。)

要約すれば、親族の冠婚葬祭などの特例を除き、被保護者の海外旅行に生活保護費を充てることは認められず生活保護費遊興目的に充てられた場合は、交通費宿泊費等について収入認定を行い、生活保護費を減額するということだ。

では大久保氏のケースはどうなるのか。大久保氏が手記で触れた海外旅行は、アイドルグループのコンサートへの参加や、買春が目的で、「遊興目的」に該当することは明らかである。大久保氏「こういった海外旅行は日々の食費などを削りながら、年に2、3回の海外旅行でドバッと使うのが基本的な僕の楽しみ方だ」と語っている。生活を切りつめて貯めたお金であれば、海外旅行に行っても問題ないとの認識のようだが、こうした旅行の交通費宿泊費風俗店で使ったお金については、役所に報告し、収入認定を受けた上で生活保護費の減額を受けなければいけないというのが厚生労働省の方針だ。その手続きを怠っていれば、それは明らかに生活保護費の不正受給に該当するだろう。

大久保氏の生い立ちについて
大久保氏の生い立ちについては、これまでにもいくらか触れてきたが新しい事実が分かったのでお伝えする。「障害者欠格条項をなくす会」という団体が過去に発行したニュースレターに、大久保氏の名前で「わたしの体験から」という手記が掲載されていた。それによれば、大久保氏は養護学校卒業後、1996年5月から一人暮らしを始めたとある。

僕は、今年5月20日に民間一戸建て住宅へ転居し、自立生活を始めました。障害者の単身入居ということで、貸家だと大家からお断りが多く、貸家を30~40件も探し歩き、やっと見つかり建物賃貸契約を結びました。生計は生活保護や手当を受け、介護は有料介護人等を雇いながら生活を営んでいます。

大久保氏の手記によれば、1996年の時点で既に生活保護や手当で生計を立てていたようだ。大久保氏は故郷の群馬県桐生市で親元を離れ一人暮らしをはじめた。しかし、借りていた民家の大家とトラブルになり、市営住宅への入居を考える。市営住宅への入居をめぐっても、市や県とトラブルになり西宮市へ引っ越したようだ。

その後のことは以前のブログに記してあるので割愛するが、養護学校卒業後1996年から、東京新聞の記事に掲載された2007年小笠原転居までの12年間は少なくとも生活保護を受給していたとみていいだろう。現在はフリーライターを名乗っている大久保氏だが、収入は風俗誌障害者向け雑誌などへの原稿料程度で、おそらく現在も生活保護費の受給は続いているのではないか

であれば、大久保氏が過去手記の中で記した旅行、すなわちモー娘のハワイツアー参加費20万円超)やBerryz工房のバンコク公演への参加や、「年に2、3回の海外旅行でドバッと使う」「今まで行った国々はアメリカ、韓国、中国、タイ、ベトナム、パキスタン、イギリス、オランダ、プエルトリコ」、「年に2回以上は沖縄に行き」、モー娘の追っかけで国内各所に行き、「島根以外の46都道府県を制覇した」といった旅行は遊興目的で、厚労省の通達どおり、過去の旅費について収入認定を受け、生活保護の減額を受ける必要がある(ちなみに大久保氏は、ジェットスター搭乗拒否の記者会見で、過去100回以上、飛行機の単独搭乗の経験があるとも語っている)。

この収入認定については、交通費や宿泊費など旅費にとどまらない。大久保氏D-DIARYに掲載した風俗放浪記の中で、10カ国以上で500以上の風俗店体験があるとも豪語しているが、これら風俗に使ったお金も遊興費として収入認定を受けなければならないはずだ。



2015年5月24日日曜日

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(参考資料-車椅子ケンタの風俗放浪記])

以下の画像は、ジェットスター搭乗拒否事件の大久保健一氏が風俗ライター・障害王ケンタKINGとして執筆している「車椅子ケンタの風俗放浪記」の画像だ。

 車椅子ケンタの風俗放浪記(第1~6回)

 車椅子ケンタの風俗放浪記(第1回、G-DIARY 2014年2月号)


 車椅子ケンタの風俗放浪記(第2回、G-DIARY 2014年3月号

 車椅子ケンタの風俗放浪記(第3回G-DIARY 2014年4月号

 車椅子ケンタの風俗放浪記(第4回、G-DIARY 2014年5月号)

 車椅子ケンタの風俗放浪記(第5回G-DIARY 2014年6月号

車椅子ケンタの風俗放浪記(第6回G-DIARY 2014年7月号

エアアジアによる搭乗拒否について(編集部G-DIARY 2014年7月号

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(NPO法人障害ランド)

バンコクでアイドルと記念撮影する大久保氏
(タイランドハイパーリンクスHPより)

今回は、大久保健一氏宮城県で代表を務めていたNPO法人「障害ランド」にスポットを当ててみよう。新聞報道などによると大久保氏1998年4月頃宮城県名取市に移住したようだ。その後、同市増田5丁目障害者生活支援TIJを設立、代表に就任。さらに、2001年3月30日仙台市青葉区特定非営利活動法人(NPO法人)・障害ランドを設立し、代表に就任した。問題とされるのが、このNPO法人での不適切な会計処理についてだ。

大久保氏タイランドハイパーリンクスに寄せた手記には、

僕がある団体の代表になったときは、出張に絡めてコンサートに行くなどして、それが度がすぎて代表の座を追われることになったぐらいだ。(中略) そして謹慎のために本土から一番遠い離島に引っ越しした

と書かれている。この障害ランドで代表を務めていた時に、出張と称して頻繁にアイドルのコンサートに行っていたことが問題とされているようだ。代表の座を追われたということだが、大久保氏が「謹慎のため引越した」と語っていることも合わせると、何らかの不正行為が発覚したと考えるのが妥当であろう。しかも、東京新聞の報道にあるように、コンサートには公費で派遣された介護スタッフを同伴させていたというから呆れるばかりである。

この後、2007年3月末にはTIJを解散、障害ランド代表の座をスタッフに譲り、同年5月31日東京都・小笠原村に移住する。

では、大久保氏が代表を務めていたNPO法人・障害ランドとはどのような団体だったのだろうか。NPO法人データベースによれば、活動目的は、「障害者及び高齢者に対して、地域で自立した生活を営んでいくために必要な事業を行い、福祉の増進を図り、社会全体の利益の増進に寄与することを目的とする」となっている。 ホームヘルパー派遣事業を行っていたようだ。

大久保氏が代表の座を降りた翌年の2008年07月18日に「社員総会の決議(法第31条第1項第1号)」を理由に解散したとなっている。大久保氏の不正が発覚し、その後、一時的にスタッフに代表を任せた後、法人を整理・解散したということのようだ。まさに、大久保氏による大久保氏のための団体であったといっても差支えないだろう。

そこで気になるのが、大久保氏が代表を務め、その後その座を追われたNPO法人・障害ランドでのお金の流れである。ネットで入手できた内閣府が公表している2007年度NPO法人財務諸表データ一覧によれば、2007年度の財務データは以下の通りである。

名称:障害ランド
経常収入:18,594,884円
 事業収入:18,251,750円
 その他経常収入:343,134円

経常支出:19,553,022円
 事業費:14,179,960円
 管理費:5,373,062円

経常収支差額:-958,138円

上記データによると、事業収入1,860万円で、これは大半が介護保険など公的機関からの委託金と思われる。気になるのが、経常支出のうち管理費540万円と他の介護派遣事業と比して極端に高い点だ。支出の詳細が不明なためどのような用途に管理費が使われていたかは不明であるが、このあたりに大久保氏が代表の座を追われ、謹慎生活を送るに至った原因があるように思える。

ちなみに、介護給付金の不正請求・受給については、香川県高松市でこのような事件が過去に起きている。

不正受給、泥沼訴訟で急転和解 高松市「プリン・ハウス」
香川県高松市はこのほど、同市御坊町の障害福祉サービス事業者「プリン・ハウス」(太田登美子社長)による介護給付金の不正請求・受給をめぐり、市側が4,258万円の支払いを求めていた損害賠償訴訟の控訴審において、プリン社経営者側が3,200万円を支払うことを条件に和解する方針を固めた。【中略】

2004年11月から2008年8月までの約4年間、介護給付費4,258万円を高松市から請求・受給。しかし、そのうち9割に相当する約3,750万円分は「重度身体障碍者である太田社長本人への重度訪問介護サービスを同社が提供したもの」として不正請求したものだった。

さて、大久保氏が過去に宮城県でどのような不祥事をおこしたのか、今となっては私に確認の手段はない。しかし、今回の沖縄・石垣島を舞台にして空港バリアフリー度調査タイ・バンコクでの格安航空LCCバリアフリー度調査にかこつけた出張が、宮城県で繰り広げられたNPO不正会計疑惑と同じような構図ではないかと疑問に思うのは私だけではないだろう。



2015年5月23日土曜日

大久保健一はバンコクに何をしに行っていたのか?(不透明な遊興費の原資)

ジェットスター搭乗拒否にあった大久保健一氏について調べていくうちに色々な疑問点が生じたので、最後にまとめを書こうと思ったら、新たな事実が判明した。調べが進むにつれ、かなりきな臭い話になってきた。

まずは、こちら「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2005年10月号大久保健一氏が寄稿した文章に目を通してほしい。

こういった海外旅行は日々の食費などを削りながら、年に2、3回の海外旅行でドバッと使うのが基本的な僕の楽しみ方だ。だからよく海外にばっかり行ってうらやましいと言われるが、日々の節約の努力と格安航空券の情報収集があってこその海外旅行である。今まで行った国々はアメリカ、韓国、中国、タイ、ベトナム、パキスタン、イギリス、オランダ、プエルトリコといった感じだ。

大久保氏はこれまでに数多くの国に海外旅行に行ってきたようだ。G-DIARYに掲載された放浪記航空会社とのトラブルなどからわかる最近の足取りだけでも以下のようになる。

2013年03月 タイ・バンコク
2013年09月 タイ・バンコク(約1カ月)
2013年11月 沖縄本島→石垣島
2014年02月 沖縄本島→石垣島
2014年03月 タイ・バンコク
2014年08月 タイ・バンコク(18日間)

このほかにも、「今まで行った国々はアメリカ韓国中国タイベトナムパキスタンイギリスオランダプエルトリコ」と語り、モー娘ハワイツアー(参加費20万円超)やBerryz工房バンコク公演に参加、年に2,3回の海外旅行でドバッと使い年に2回以上は沖縄に。さらに小笠原村に移住し、モー娘の追っかけで国内各所に行き、島根以外の46都道府県を制覇したと語っている。

旅先では長期滞在し、ホテルは中級クラス以上、場合によっては5つ星を利用。過去10か国以上500店舗以上の風俗に通い、週に何度もガールズバー風俗店を訪れ、そのたびに8,000円~13,000円を支払い風俗店で本番行為をし、2万2,000円支払い女の子をホテルに連れ込み本番行為に及ぶという生活をしてきたのだ。

こうした大久保氏の行動について、私にはいくつかの疑問点がある。

遊興費の原資はどこから出ているのか?
これは誰もが感じていることだろう。大久保氏フリーライターの生業で稼いだお金でこうした道楽を楽しんでいるのであれば旅行コンサート参加に口を挟むことはない。しかし、東京新聞2007年5月31日付記事では、「市側は大久保さんが生活保護を受けながらNPO法人理事長を務めていることを指摘」との記述があり、大久保氏生活保護受給者であったことをうかがわせている。

出生児から脳性麻痺の障害を負っていた大久保氏だが、生活保護を受給していた者が途中で障害年金に切り替わるとは考えにくく、現時点でも生活保護受給者である可能性が高い。これにプラスして大久保氏1種1級重度身体障害者であることから自治体から障害者向けの補助金・助成金が出ているのであろうが、年に数回海外旅行に行ったり、国内旅行ができるだけの額が出ているとは考えにくい。

しかし、どうすれば、上に記載されるような旅行三昧風俗三昧の生活を送ることができるのか、そして、そのお金の使い方には問題があるのではないか疑問は尽きない。

ちなみに、大久保氏は過去、宮城県名取市NPO法人の代表をしていた際に、NPO出張旅費を利用してアイドルのコンサートに参加したり、コンサートに参加するために公費で派遣された介助スタッフを同伴させていたことなどが指摘され、同職を追われた過去がある。

余談だが、例えば国の障害者支援策として、「障害者生活支援センターの指定を受けるための準備計画を作成し、当該計画について労働局長の認定を受けた事業主に対し、障害者の就業支援業務に要した経費(人件費・一般管理費等)の一部について助成」する制度があった(現在は廃止されている)。一事業主につき600 万円の助成金がNPOに対して支給されるというものだ。大久保氏が西宮市から名取市に移住した際、新規にNPOを設立しておりこうした助成金をNPOが受け取っている可能性が高いのではないだろうか(同NPOがこの助成金を受け取っていたかは不明)。

このほかにも、障害者支援として業務委託など様々な名目で国や自治体からNPOに対して助成・補助が行われるのは一般的で、こうしたお金を大久保氏NPO代表をしていた時に私的に流用していたのではないかという疑惑が浮かんでくるのも当然であろう。

空港バリアフリー度調査
実は、今回の調査で大久保氏が過去と同じような不正行為を行っているのではないかと匂わせる事実を掴むことができた。それはG-DIARY 5~7月号の「風俗放浪記」に出てくる2013年11月2014年2月沖縄・石垣島旅行に関する記述である。

G-DIARY 2014年7月号より

G-DIARYの内容を見る前に、琉球新報に掲載されたこちらの2つの記事を見てほしい。

新石垣空港は“良” 「バリアフリー度調査」段差、トイレ表示は改善求める
【石垣】障がい者の自立支援を行うNPO法人メインストリーム協会(兵庫県西宮市)の大久保健一さん(37)が8日、新石垣空港を訪ね、空港施設のバリアフリー度を調査した。大久保さんは「地方空港としてはおおむね整っている」と評価しつつ、エレベーターの狭さやトイレの表示など細部の改善を求めた。(琉球新報 2013年11月17日号)

那覇LCC、バリアフリー進めて 障がい者支援団体要望
障がい者の自立を支援しているNPO法人「メインストリーム協会」(兵庫県)の大久保健一さん(36)が24日、那覇空港LCC(格安航空会社)ターミナルを訪れた。施設を運営する全日本空輸(ANA)の担当者と会い、飛行機の乗り降りや、ビル内のトイレでの不便さをなくし、バリアフリー(障壁がないこと)を進めてほしいと求めた。(琉球新報 2014年1月25日号)

大久保氏メインストリーム協会スタッフとして沖縄・石垣島に出向いた日付と、G-DIARYの「風俗放浪記」との日付が偶然にも一致する。このことから導き出される答えは一つ。大久保氏メインストリーム協会空港バリアフリー調査と称して、沖縄・石垣島買春ツアーに行っていたのだ。「風俗放浪記」にはこのような記述がある。

まずは、2013年11月についての記述だ。

今回は前に出会った主婦と名護で再会できた。【中略】 名前はななせさん(仮名)32歳。松嶋菜々子似のスレンダー美人だ。出会ったのは3年前。出会い系サイトを通して会うことになりその時はショッピングセンターのトイレで手コキしてもらった。衝撃的だった。【中略】 1年ぶりの再会だった。彼女は僕の泊まっている名護のホテルの部屋まで来てくれた。【中略】 ベッドの上で手コキをしてくれた。服の上から色んな所を触りながら、窓の外に米軍機が飛び交っているのを見ていると、色んな事が僕の頭の中を駆け巡った。そして平和を願いつつ発射したのだった。

そんな中で最近できたというガールズバーに島の友人に案内してもらった。1時間2000円で飲み放題というリーズナブルな料金なので全然期待せず入店。石垣島でガールズバーに1週間で3回行ったが、女優の小雪に似たその名の通り小雪ちゃん(22歳)にハマってしまって石垣島から離れるのが嫌になるほどだった。

2014年1月はこうなっている。

まず沖縄本島でプロ野球のキャンプを見たり、出会い系で主婦と会ったり、性欲を発散してから純粋な気持ちで石垣島に再び降り立った。早速、その行きつけのガールズバーに行ったらミラクルが起き、ドアを開けた途端、小雪ちゃんと再会できた。【中略】 心身ともに熱くなった次第だ。

空港のバリアフリー度調査にかこつけて、沖縄の風俗を満喫しに行ってるように見えるのは私だけだろうか。問題は、この調査費用の出所である。新聞では「メインストリーム協会の大久保健一さん」と記載されており、調査は協会の仕事の一環として行われた可能性が高い。

しかし、大久保氏は、過去にNPO出張旅費を悪用してアイドルのコンサートに行っていた前科がある。今回は、メインストリーム協会出張費用副業である風俗ライターの取材をし、風俗を満喫していたのではないかということだ。このバリアフリー度調査は新聞にも掲載されるほど公共性の高いものである以上、詳しい調査が必要ではないかと思う。

税法上の問題性についての疑惑
一方で、今回のバリアフリー度調査大久保氏個人のフリーライター事業の一環として行われていた場合であれば、上記の行動に問題はないようにも思える。しかし、もう一つの疑惑が浮かび上がってくる。それは大久保氏買春旅行アイドルの追っかけ風俗などに使われた私的な遊興費事業経費として会計処理されているのではないかという疑惑である。

大久保氏自称フリーライターということだが、以下のような収入があるだろう。まずは表の顔活動家・大久保健一としての収入だ。氏の場合、NHKの「バリバラ」という障害者向け番組にも出演しており、その出演料などが考えられる。そのほかに障害専門誌への原稿料講演料などがあるだろう。話は逸れるが、今回のジェットスターの件などでテレビに露出すれば、いろんな方面から声がかかり収入もアップするだろう。これも大久保氏の巧妙な戦略のひとつかもしれない。

もう一つが裏の顔風俗ライター・障害王ケンタKINGとしての収入だ。これについては、G-DIARY裏BUBKAに寄稿していたものなどが考えられ、原稿料を得ている可能性が高い。

ここで問題となってくるのが、大久保氏がこれらの収入を役所に対して、きちんと報告していたかどうかである。また、表の顔で稼いだ収入に対して、買春ツアーなどで使ったお金を経費として計上し、無収入として税務処理をしているのではないかである。

まず、個人事業としての収入に対する脱税の疑い、私的な旅行を事業経費として計上することは違法で脱税である。もう一つは生活保護費不正受給の疑いである。生活保護を受給している場合、収入があればそれを申告し、場合によっては生活保護費が減額される。

大久保氏執筆業などによる収入がどれぐらいのものかは不明だが、買春旅行などの費用を取材費と称して経費に計上し、収入額を低くあるいはゼロに見せている可能性もあるのだ。もしそうであれば、生活保護費満額受給しておきながら、一方でフリーライターなどの収入を買春旅行に回すという反則技を使っていることにもなりかねない。

今回のジェットスター搭乗拒否騒動で、朝日新聞大久保氏バンコク行きを『取材のため』と報じている。しかし、タイの情報サイトに掲載されている氏の旅程を調べると、どうみてもアイドルのおっかけ目的の単なる観光旅行にしか見えない。18日間の滞在で『取材』したと記述があるのは1日だけ、しかも風俗ライターとしての取材の可能性が高いのだ。

風俗店で働く女性の人権
ジェットスターの搭乗拒否を理由に人権救済の申し立てを日弁連に対して行った大久保健一氏。しかし、その裏の顔は風俗ライター・障害王ケンタKINGとして、世界各国の風俗店10か国500店舗を制覇した猛者であった。

日本人弁護士連合会はホームページで人権救済申立について以下のように記述している。

人権擁護委員会の中心的な任務は「基本的人権を擁護するため、人権侵犯について調査をなし、人権を侵犯された者に対し、救護その他適切な措置をとる」(会則75条)と定められた人権救済申立事件の処理です。

人権擁護委員会による措置は、法的な強制力は持ちませんが、司法の一翼である弁護士会の法的な判断として影響力を持ちます。また、裁判などの司法手続にはなじみにくいけれども、正義に照らして救済の必要性の高い事件について、法的な判断を求めることができます。

タイ・バンコクで働く風俗嬢・売春婦の多くは、家族に売られて、または家族の生活のために働く女の子が多いという。幼いうちに難民キャンプで誘拐されて売られてきた女性も珍しくはないそうだ。果たして、国内外で札束を叩いて女性を買うこの風俗ライター氏人権救済を申し立てる資格があるのだろうか。